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火星と木星の間の小惑星帯(アステロイド・ベルト)に無数に存在する小天体。大きさは数メートルから数百Kmで大小様々。おそらくは握りこぶし程度の岩石も存在すると思われる。
1801年1月1日に最初の小惑星が発見され、以後は大きいものだけでも約1万個以上が確認されているが、数km以下の小惑星も含めればその数は数百万を超えると推定されている。
構成物質は鉄や石が多く、氷と石の混合物も確認されている。小惑星の中には惑星軌道を横切るものもあり、地球にニアミスや衝突の可能性もあり、専門の監視システムが確立されている。
【小惑星帯の平均値】
◆太陽からの平均距離 3億km〜4億5千万km
◆半径 数m〜数百km
◆公転周期 様々
◆自転周期 様々
◆表面温度 様々
◆衛星の数 ほとんどの場合は単独だが、衛星を持つ小惑星(例・アイダ/ユージェニア)も存在する。また、連星系(例・アンティオーペ)小惑星も確認されている。
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★セレス/Ceres

小惑星番号 1 / 発見日 1801年1月1日 / 発見者 ジュゼッペ・ピアッツィ / 公転周期 4.6年
/ 長短径 959.2 * 932.6km / 平均直径 952.4km/ 自転周期 9.075時間
小惑星の中で最大の大きさであり、史上最初に発見された事で小惑星番号1番となった。
2006年の惑星定義で冥王星とその衛星(連星)カロン、21世紀になって冥王星の外側に発見された小天体(エリス、クワオアー、マケマケ、ハウメア)とともに「準惑星」に正式分類された。
また、微量ながら大気を持つ事も判明している。

セレス(左)と月の実尺比較。

セレスと地球はこれだけ違う。
★パラス/Pallas

小惑星番号 2 / 発見年 1802年3月28日 / 発見者 オルバース / 平均直径 523km / 公転周期
4.62年 / 自転周期 7.8132時間
小惑星帯では中央の軌道を回り、セレスに次いで大きい。将来的に準惑星に分類される可能性がある。ハッブル宇宙望遠鏡による撮影で、なだらかな八面体に近い形状が判明。
★ヴェスタ/Vesta

小惑星番号 4 / 平均直径 510km / 発見者 オルバース / 発見年 1802年
小惑星中、3番目の大きさ。小惑星では最も明るいため天候条件さえよければ肉眼でも探す事が出来る。玄武岩と推定される物質が表面に存在する。ハッブル宇宙望遠鏡による画像を分析して直径410kmの巨大クレーターの存在が判明している。
★ユージェニア/Eugenia

衛星を持つ小惑星。
小惑星番号 45 / 平均直径 214km / 発見者 ゴールドシュミット / 発見年 1857年
★アンティオーペ/Antiope

小惑星番号 90 / 平均直径 200km / 発見者 ルーサー / 発見年 1866年
連星系小惑星。(2000年のケック天文台『ケック2』の観測により、連星系である事を確認。
★クレオパトラ/Kleopatra

連星系小惑星。
小惑星番号 216 / 平均直径 不明 / 発見者 パリサ / 発見年 1880年
★アイダ/Ida

衛星(ダクティル)を持つ小惑星。
小惑星番号 243 / 平均直径 40km / 発見者 クフナー / 発見年 18世紀後半
1993年8月28日、木星探査機ガリレオによる接近・観測により、アイダもダクティルも表面多くのクレーターが存在する事や、アイダとダクティルの構成物質が異なる事が判明している。
★マチルド/Mathilde

密度の小さい小惑星
小惑星番号 253 / 平均直径 60km / 発見者 レベウフ / 発見年 1893年
NEAR探査機の観測により、質量・密度が非常に小さい事が判明。表面には30kmを超えるクレーターが存在。
★エロス/Eros

小惑星番号 433 / 平均直径 35km / 発見者 ウィット / 発見年 1898年
探査機が初めて着陸した小惑星であり、地球へ接近する小惑星として知られている。 NEAR探査機による詳細な観測データにより、多くのクレーターの存在や構成する物質・密度も判明している。

2000年4月26日、小惑星「エロス」を周回探査中の小惑星探査機「NEAR シューメーカー」がエロス上空50kmから撮影した画像。
表面に四角いクレーターがある。
一般的なクレーターは円形であり、四角形は珍しい。元々円形だったクレーターがエロス表面の裂け目の影響で変則的な形状になったと推定されている。
★ガスプラ/Gaspra

小惑星番号 951 / 平均直径 15km / 発見者 ネウイミン / 発見年 1916年
惑星探査機が観測した最初の小惑星。ガスプラを詳細に観測を行ったのは木星探査機ガリレオである。 1991年10月29日、木星探査機ガリレオはガスプラから1600kmまで接近して画像撮影を行った。
表面には隕石の衝突によるクレーターが多く存在する。
★トータティス/Toutatis

小惑星番号 4179 / 平均直径 2km / 発見者 ポラス / 発見年 1989年
太陽系では珍しく、不規則な回転をする小惑星。過去に多くの小惑星衝突があった事による不規則回転と推定。トータティスの表面からは日没はてんでバラバラの時刻と方角におこる。
火星軌道と木星軌道の間から地球軌道の内側まで楕円軌道を描いて公転しているため、地球に定期的にニアミスする危ない小惑星でもある。これはトータティスの公転周期が木星と3対1の共鳴関係になっている事や、軌道傾斜角が小さく公転周期が地球のほぼ4倍である事…などの条件によるためである。
現在までで地球に最も接近した時の距離は約90万kmで、これは地球から月までの平均距離の2.3倍であるから、宇宙的スケールから見たら地球をカスるかカスらないかの距離を通過した事になる。
2004年9月29日には156万km、2008年11月9日には752万kmまで接近。
★カスタリア/Castaria

小惑星番号 4769 / 平均直径 1.8km / 発見者 エリナー・ヘリン / 発見年 1989年8月9日
トータティス同様、地球軌道付近を交差する小惑星として知られ、地球衝突シミュレーションによく使われる。これも厄介な小惑星。
★アンネフランク/Annefrank

小惑星番号 5535 / 平均直径 8km / 発見者 アイクマン / 発見年 1942年
太陽光をあまり反射しない不規則な形をした小惑星。画像はスターダスト彗星探査機がフライバイした時の撮影。
「アンネの日記」の著者 に由来する命名。
★ブライユ/Braille

小惑星番号 9969 / 平均直径 2.2km / 発見者 ヘリンとローレンス /発見年 1992年5月27日
画像は、1999年7月29日にNASAの宇宙探査機ディープスペース1号がブライユの26kmまで近づいて観測・撮影したもの。
『点字』の発案者フランスのブライユにちなんだ命名。
★イトカワ/Itokawa

小惑星番号 25143 / 発見年 1998年9月26日 / 発見者 米マサチューセッツ工科大学リンカーン研究所・地球近傍小惑星探査チーム(LINEAR)
/ 公転周期 1.52年 / 直径 330m / 自転周期 12.132時間 / 表面温度 平均190℃
地球近傍小惑星(地球に近接する軌道を持つ小惑星)。
日本の小惑星探査機(工学実験宇宙機)はやぶさ の探査対象となったことから、宇宙科学研究所(当時)の要望により日本のロケット開発の父・糸川英夫博士(1912年〜1999年)の名前が付けられた。
糸川博士は、第二次大戦中に中島飛行機製作所の技師として、九七式戦闘機(1941年)、一式戦闘機 「隼」(はやぶさ/1942年)、二式単座戦闘機
「鍾馗」(しょうき/1943年)等の陸軍戦闘機の開発に従事した。
小惑星探査機はやぶさによって探査された小惑星イトカワの命名は、糸川博士が大戦中に隼(はやぶさ)開発に携わった事と、戦後にロケット開発に奔走した事の二つのイメージから来る由来であろう。
特に「はやぶさ」イコール糸川博士のイメージは、古参の航空関係者にとっては戦後60年を経過しても今だに強いのである。
[一世]
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