浴槽で起こる水漏れについて
考えてもみない浴槽からの水漏れがあります。お風呂に入っているとき、浴槽の水位がだんだんと減っていると気づいたら水漏れを疑いましょう。浴槽から水が漏れている場合には以下のような原因が考えられます。
1.浴槽にヒビが入っている
浴槽は、10年~20年で経年劣化によって、ひび割れを起こすことがあります。半永久的に使えるというわけでもありませんし何らかの原因によって水が漏れることが起きてしまいます。とくに、よくお風呂に入る・研磨剤が入ったクリーナーを使うご家庭では、劣化の速度が早くなる傾向があります。
浴槽の材質が人工大理石やFRPの場合、ヒビが入っていても比較的簡単に修理が可能で水漏れに気づいたら、傷が大きくなる前に修理手配をすると良いでしょう。
ステンレスでできた浴槽の場合は、人工大理石やFRPより注意が必要で、ヒビの入った部分の周囲の材質が剥がれ始める可能性があります。剥がれた部分で怪我をすることがありますので早急の対処を視野に入れなくてはいけません。
ホーローの浴槽は、修理よりも交換が一般的で水漏れを感じたら交換する計画を立てておくと良いでしょう。
2.排水栓の劣化
お風呂のお湯を溜めるときに使う栓が摩耗していると水が漏れます。栓を交換すれば、すぐに水漏れはおさまります。
チェーンで繋いだゴムタイプの栓なら交換は簡単です。しかし、プッシュ式の栓を使っている場合には、少し手間がかかるかもしれません。
プッシュ式の栓が原因の水漏れは、排水口や排水栓になんらかの異常があるケースも考えられます。
栓が完全にはめ込まれていなかったり排水口にゴミが詰まっているだけでも水漏れに繋がります。どうしても原因がわからない時には、水道修理業者に原因調査を手配しましょう。
3.配管に異常が生じている
給排水配管の異常が原因で水漏れが起きていることもあります。給湯器と浴槽を繋ぐ配管経路に注目しましょう。この部分の異常が原因の水漏れだと、水位は浴槽にある排水口の位置まで下がるので判別するときに注意して確認してみるとよいでしょう。
給湯器に接続されている最短経路は複雑で重大な異常なのか、それとも接続パッキン劣化といった軽微な異常なのか判定が難しいので自己判断はやめておきましょう。
この部分の修理は専門の知識を持った業者でないと修理ができないと言っても過言ではありません。
また、放置しておくと水漏れがひどくなったり集合住宅なら階下漏水を起こすこともありますので注意が必要になってきますのでなるべく早く修理業者への依頼を行いましょう。