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「く」から始まる水道用語

グリーストラップ
飲食店や食品加工施設、レストラン、ホテルなどの厨房や排水設備に設置される装置で、調理中に発生する油脂や脂肪分を含む廃水からこれらの油脂を分離する役割を持つ装置です。これにより、油脂が排水システムに流れ込むことを防ぎ、環境への影響や排水管の詰まりを防止します。
主な特徴や役割について説明します。

●油脂分離
グリーストラップは、流れてくる排水から油脂や脂肪分を分離します。これにより、排水中の油脂が分離され、流入する下水道や公共の排水システムに流れ込むことを防ぎます。
●環境保護
油脂や脂肪分が排水システムに流れ込むと、下水処理施設や地下管で問題を引き起こす可能性があります。グリーストラップの導入により、環境への負荷を減らすことができます。
●設置場所
通常、厨房や食品加工施設の排水口や流し台の下に設置されます。これにより、調理中に発生する油脂が効率的に分離されます。
●定期的なメンテナンス
グリーストラップは定期的に清掃やメンテナンスが必要です。分離された油脂は定期的に取り除かれ、トラップ内部が適切に機能することを保証します。
●規制と法令
多くの地域で、飲食店や食品加工施設における油脂の適切な処理を義務付ける法令があり、グリーストラップの設置が義務付けられることがあります。

グリーストラップは、飲食業界における衛生管理や環境保護に重要な役割を果たす装置であり、適切な運用と定期的なメンテナンスが必要です。



空気弁
液体を流通する管路やタンク、ポンプ、配管システムなどで空気を制御するために使用される装置です。これは、液体の流れや圧力を制御する際に空気の逃げ場を提供する役割を果たします。
空気弁の主な目的と特徴について説明します。

●空気排出
空気弁は、管路やポンプ、タンクなどに空気が混入した際に、その空気を排出する役割を担います。これにより、効率的な液体の流れや圧力を保つことができます。
●空気吸入
逆に、液体が流れる際に空気が吸入されないようにするためにも空気弁が利用されます。これにより、空気混入によるシステムの効率低下や障害を防ぎます。
●自動制御
空気弁は、一定の条件下で自動的に作動するものが多く、人の介入なしで空気の制御を行います。これにより、効率的な運転が可能となります。
●種類
空気弁には様々な種類があり、例えば、フロート式空気弁、自動エアリリーフバルブ、エアリリースバルブなどがあります。適切な種類の空気弁が用いられ、状況に応じて適切に制御されます。
●産業分野での利用
産業分野では、特に水処理、配水システム、製造業、エネルギー産業、冷暖房システムなどで広く利用されています。

空気弁は、液体の流れと圧力を制御する際に欠かせない装置であり、効率的な運転や機能を維持するために重要です。



クロスコネクション
異なる流体系統(例 飲料水と汚水、化学物質と飲料水)が意図せず接触する可能性のある点や場所を指します。これは、異なる流体が混合されることにより、健康リスクや安全上の問題が引き起こる可能性があるため、重要な衛生 ・安全上の懸念事項です。
クロスコネクションの主な特徴と対策について説明します。

●特徴
a.クロスコネクションは、異なる流体系統が接触することで発生します。例えば、飲料水管と排水管が接触する場所や、化学物質が保管される場所が飲料水の管に接触する場合などがあります。
b.これにより、汚染物質や有害物質が飲料水に混入する可能性があるため、人体への健康リスクが生じる可能性があります。
●健康リスク
クロスコネクションにより、飲料水が汚染される可能性があり、消費者の健康に影響を与えるリスクがあります。
例えば、排水系統や化学物質が飲料水と接触することで、飲料水が汚染される可能性があります。
●対策
a.安全弁や逆流防止弁の設置 安全弁や逆流防止弁を設置して、異なる流体系統が接触しないように防ぎます。
b.プロトコルの整備 適切な運用手順や安全対策を整備して、クロスコネクションが発生しないようにします。
c.定期的な点検と保守 施設や設備の定期的な点検や保守を行い、クロスコネクションのリスクを最小限に抑えます。

クロスコネクションの防止は、飲料水や産業用水の安全性を保つために非常に重要です。正しい設計、運用、メンテナンスにより、これらのリスクを適切に管理することが求められます。


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