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「す」から始まる水道用語

水栓金具
水道設備や配管システムにおける、水を制御 ・供給するための装置や部品の総称です。これは、水が出るポイントや水流の制御、温度調整などの機能を担います。水栓金具は、台所、バスルーム、洗面所、浴室、屋外など多くの場所で利用されています。
以下は一般的な水栓金具の主要な種類と機能についての説明です。

●シングルハンドル蛇口(シングルレバー蛇口)
シングルハンドル蛇口は、一つのレバーで水の流量と温度を制御する蛇口です。レバーを左右に回すことで水温を調節し、上下に動かすことで流量を調整します。
●デュアルハンドル蛇口(デュアルレバー蛇口)
デュアルハンドル蛇口は、温水と冷水の流量を独立して制御するために二つのハンドルを使用します。一つが温水、もう一つが冷水を担当します。
●センサー式蛇口
センサー式蛇口は、センサーが手や物体の接近を感知して自動的に水を供給するタイプです。手をかざすと水が出るため、衛生的で便利です。
●シャワーヘッド
シャワーヘッドは、シャワーから水を放射する部分で、水流の形状や強さを調整して快適なシャワー体験を提供します。
●浄水器付き蛇口
浄水器付き蛇口は、水道水をろ過して飲料水として安全に利用できるようにする装置を組み込んでいます。
●壁付け蛇口
壁に取り付けるタイプの蛇口で、台所や浴室などの壁に取り付けられます。

これらの水栓金具は、用途や設置場所、利用者の好みに応じて選択され、適切な取り付けとメンテナンスが行われることで、効果的に水の制御や利用を可能にします。



水理計算
水理計算は、水の流れや水力学的な特性を計算するプロセスを指します。これには、水の流速、水圧、流量、配管のサイズ、水位などが含まれます。水理計算は、建築や土木工学、環境工学、水道設備などの分野で重要な役割を果たします。
以下は一般的な水理計算の要素と方法についての説明です。

●流量計算
流量(Q)計算 パイプ内を流れる水の体積の時間当たりの量を計算します。Q = A * v で表され、ここで A は断面積、v は流速です。
●流速計算
流速(v)計算 パイプの断面積と流量から流速を計算します。v = Q / A で表されます。
●水圧計算
水圧損失計算 流れる水の速度、流れの方向変化、配管の摩擦などによる水圧損失を計算します。これにはデータや公式、水圧損失図表が利用されます。
●配管設計
配管サイズの決定 計算に基づいて、水流量や水圧損失を考慮して適切な配管のサイズを選択します。
●ポンプ設計
ポンプ選定 必要な流量や水圧を満たすために適切なポンプを選定します。これにはポンプ特性曲線の分析が含まれます。
●水位計算
水面の高さ計算 開放流れやダムなどで、水面の高さや流量の関係を計算します。

これらの計算は、基本的な数学や物理学の原理に基づいて行われます。また、コンピュータシミュレーションや専用のソフトウェアも利用され、より複雑な水理計算やシステム設計が可能になっています。水理計算は、効率的な水の利用やシステムの設計に重要な役割を果たします。



水頭
水理学や地下水文学などの分野で用いられる重要な概念であり、水のエネルギー状態を表す指標です。通常、地下水や流れる水のエネルギーを表現する際に使用されます。
水頭は、水の位置と水圧を組み合わせたものであり、以下の要素によって定義されます

●重力ポテンシャル頭(Z)
地面から水面までの垂直な高さを表します。この要素は、水の位置を示します。
●圧力頭(P/γ)
圧力によるエネルギーを表します。Pは圧力であり、γは水の密度です。圧力頭は水の圧力に関連するエネルギーを示します。
●速度頭(V2/2g)
水の速度によるエネルギーを表します。Vは速度であり、gは重力加速度です。

水頭(H)はこれらの要素を合わせたもので、以下の式で表現されます。


一連の流れ